羊飼いの国

私の家の近くには沢山の広い牧草地があり、羊が放牧されています。今の時期は子羊が一緒にいることもあり、とても可愛いです。羊の乳はチーズに、羊毛は織物の原料にされます。また、食用になる羊もいます。

羊は一日中草をはんだり、寝たり、ゆっくりどこかに歩いていったりしています。羊の群の近くには人がいないことが多く、牧羊犬だけが羊の番をしています。きちんと自分の仕事を理解しているようで、群をはぐれそうな子羊を見つけると連れ戻しに行っています。時々子羊と遊んでやっていることもあり、とてもほのぼのとした気持ちになります。

ローマは首都のはずなのに、少し街を外れるだけでとてものどかな光景になります。試しにGoogle mapの衛星写真を見てみると、東京よりも市街地が小さく、畑や牧草地などが多いことに驚かされました(画像を載せられなくてすみません)。日本の人口はイタリアの2倍程度ですが、それを差し引いても、東京には多くの人が集まっているんだなと感じます。

ところでローマの昔話によると、紀元前753年に古代ローマを建国したのは双子の羊飼いだったそうです。建国直後の国民の多くもまた同じ職業で、まさにローマは羊飼いの国として始まったそうです。当時もローマには羊のいる風景が広がっていたのだろうと思うと、なんだか古代を身近に感じることができます。

Il giapponese

4件のコメント

  1. イタリアと羊、あまりイメージがありませんでしたが、ローマは羊飼いによって始まったんですね(驚)イタリアの牧羊犬の犬種は何でしょうか。オーストラリアやニュージーランドではボーダーコリーとかハンタウェイが主みたいですが。犬も興味があるのでとても気になります!

    • そうなんですよー、サッカーのFCローマのマークに描かれている二人の子供たちが、ローマを作った羊飼いです。国つくりの神話って、話が作られた当時の時代背景が少しずつ織り込まれているみたいで興味深いです。
      こちらの牧羊犬はイタリア原産のマレンマ・シープドックが多いですね。白くてふわふわで可愛いです。羊の世話をしている犬はキリッとした顔ですが、無職の犬はぼんやりした顔になっていることが多くて面白いです。

  2. 機会があったらFCローマのマーク、チェックしておきます!そういう話を聞くと見方も変わって面白いですね。

    マレンマ・シープドッグですか。初めて知りました!写真で見ても、羊みたいなワンちゃんですね。

    • はい、羊の中にいると本当に見分けがつきません。普通のペットとして飼われていることも多くて、可愛いですよ。

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