かしこい犬たち

町の中を歩いていると、たくさんの散歩中の犬に出会います。イタリアでは日本より沢山の犬が飼われています(2017年時点で日本892万匹、イタリア981万匹)。小さい犬から大きい犬まで、種類は様々です。でも共通して言えるのは、どの犬もしつけが行き届いているということです。

飲食店や雑貨店では犬連れOKのところも多くあります。飼い主と一緒に入ってきた犬は、大人しく買い物や食事が終わるのを待っています。犬があまりに静かなので、すぐ足元にいるのに気づいて驚くことも時々あります。美味しそうな肉の匂いがしても、犬はあまり気にしていないようです。

また、犬の入れない食品店などでは、飼い主が出て来るのを戸口で待つ犬の姿をよく見かけます。これもまた静かに、他のお客さんにも近づくことなくずっと座っています。たまに他の犬が近くを通っても、吠えることもありません。まるで自分は犬ではないと思っているようです。

とはいえ特に押さえ付けれられている様子でもなく、散歩中の犬はいつも楽しそうで、飼い主と犬がとても良い関係を築いているように見えます。

きちんとしつけられた犬が多い理由の一つとして、犬を買う時に、飼い主に犬のしつけ方を教えてくれる店が多いということを聞きました。イタリアの犬のしつけ方、とても興味深いです。今度、それを書いた本を見つけて読んでみようと思っています。

Il giapponese

2件のコメント

  1. イタリアのワンちゃん達はすごいですね!旦那が以前話していたのですが、ヨーロッパのワンちゃん達は本当によくしつけられていて、旦那が若かりし頃スイスに留学していて電車に大型犬が座席の下に大人しく伏せして乗っていたそうです。日本でも犬のしつけ教室やプライベートレッスンも浸透してきているようですが、ヨーロッパみたいにうまく躾けられていないような気がしますね。どこが違うんでしょうね。職場の社員さんのプードルもプライベートでトレーナーさんを雇ってやったらしいですが、あまりうまくはいってないようでした^ ^;)

    • そうそう、電車やバスの中でも落ち着いて伏せたり座ったりしています。偉いですよね〜。
      この文章を書いたあとに本屋さんで犬のしつけ方の本を探して見たのですが、意外と見つかりません。あんまりみんな困っていないのかもしれないですね。知人に聞いても、あまり特別なしつけはしていないように感じます。
      ただ、こちらの人の犬との接し方を見ていると、犬の立場は人間より確実に下にあって、それを変にかわいそうと感じないようにしているのがいいのかなと思います。「レストランで足元に待たせている時に、かわいそうだから肉を分けてやる」とか「甘えている/遊んでいるだけなのに叱るのはかわいそう」とか、そういうことが積み重なるとしつけには良くないのかもしれないですね。と、実家で犬を飼っていたときのことを反省しつつ、考えたりしています。

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