日本とイタリアの震災

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今年の3月11日、イタリア国営放送RAIのニュース番組で、東日本大震災関連の放送がありました。当時の被害の様子や現在の被災者の状況、日本の原子力政策の行方が取り上げられていました。イタリアの人々が、今でも日本の震災のことを忘れないでいてくれていることが嬉しかったです。


*写真はRAIのニュースサイトRainews24より.

今も関心が持たれている理由の一つが、原子力発電所の問題だと思います。イタリアは1987年の国民投票で、原子力発電所の利用停止を決めました。ただし、現在も原子力大国のフランスから電力を輸入しており、またイタリアへの送電を目的として国外(ルーマニア、スロバキアやフランスなど)の原発に対して投資を進めているという状況で、単純に脱原発を果たしたとは言えないようです。そんな複雑な状況もあって、日本の今後により関心が向きやすいのかもしれませんね。

ところで、イタリアでもときどき地震があります。2009年のラクイラ地震や2016年のイタリア中部地震は日本でも大きく報道され、ご存知のかたも多いかもしれません。つい先日ラクイラを訪れたところ、旧市街には壊れたままの家や道路がまだ多く残されており驚きました。修復に必要な建築許可が下りるまでに(政治的な混乱もあり)非常に時間がかかったことや、古い街並みを残しながら復興を進めることへの困難などから時間が掛かっているようです。
 

一方、ここを何度か訪れたことのある人によると、ゆっくりではあるけれども徐々に復興しつつあるとのことでした。月並みではありますが、被災された方々が早く元の暮らしに戻れることを祈っています。

【追記】
ラクイラ地震の復興がなかなか進まなかった背景には、地震直後に拠出された復興予算の一部が正しく運用されず、使途不明金となってしまったこともあるそうです。政治的にも複雑な事情がありそうです。

Fumi

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